達磨大師は9年かかって悟りを開いたけど、この問題はそんな長く考える話じゃない。もっと効率よく迅速に進めてほしいですね。 |
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■県庁を取り巻く状況は?
広島県庁舎は、1956年の4月に建設されました。現在はその老朽化(雨漏り、ひび割れなど)、 IT化に対する対応の遅れなど、さまざまな問題が懸念されており、6年前に行った耐震テストでは、
なんと「震度6以上で倒壊、または崩壊の危険あり」との結果が。これを受けて県庁整備検討懇話会が設立され、 1年半余り検討を重ねた結果、
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1. |
「新庁舎建築のための、基金の積み立て」 |
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2. |
「具体化にむけての検討組織の設置」 |
の2点を藤田雄山知事に提出しています。
1.に関しては、毎年30億円の積み立てがすでに始まっており、 移転に向けた具体的な案も現在4つの候補地に絞り込まれています。
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「昔はよく遊びに行ったりしてました」
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「子供の頃なんかはすごい立派な建物が建ったなぁーと思っていたんですけどね。神足さんともども僕も老朽化してたりして」
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■新県庁舎・4つの候補地比較 |
候補地一覧 |
現在地での建て替え(4.2ha) |
広大跡地(4.9ha) |
広島駅北口(6.4ha) |
ヤード跡地(5.6ha) |
◎新県庁舎建設候補地データ (1) |
(単位:億円) |
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現在地 |
広大跡地 |
駅北口 |
ヤード跡地 |
整備期間 |
10年 |
7年半 |
7年 |
7年半 |
用地取得費 |
- |
123 |
226 |
43 |
立ち退き等
補償費 |
- |
- |
115+α |
- |
建設費 |
518 |
688 |
671 |
683 |
仮設庁舎 |
22 |
- |
- |
- |
設計費
その他 |
10 |
12 |
12 |
12 |
現在地
売却費 |
- |
▲400 |
▲400 |
▲400 |
合 計 |
550 |
423 |
624 |
338 |
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現在地 |
広大跡地 |
駅北口 |
ヤード跡地 |
広域
アクセス性 |
○ |
× |
○ |
× |
合同庁舎 まで |
0.2km |
2.4km |
1.9km |
2.3km |
建設整備 |
仮設庁舎 |
旧理学部 撤去 |
JR施設 の転移 |
市の計画 と競合 |
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現在地の売却に関しては、99年の路線価値では800億円だったのが、
県のヒアリングで企業からは売却額は400億円との評価を受け、建設整備に向けた 財源が半分に落ち込んでしまいました。 |
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「しかし、こうやっていつも4つ挙げるから時間がかかるんじゃないですか? 3つなら上中下と分けられるのになぁ」
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■現在の有力候補・広大跡地
候補地は4つあるものの、駅北口には病院などの移転が必要で、Eタウンでも度々取り上げているヤード跡地には球場建設が持ち上がっています。
藤田雄山知事は、定例会で「現在、一番有力なのは広島大学跡地である」と発言。 あくまで現在地の売却と跡地の活用が前提ですが、
広大跡地周辺でも「100%実現すれば嬉しい」「活性化を望む」など期待の声が聞かれました。
『県庁誘致を実現する会』の弘法寛三代表も、「今まで案が出ては消え、消えては出るという感じだったので、 今度こそは逃したくない」と意欲的です。
ただ、その一方では、広大には被爆建物である旧理学部校舎の撤去の問題など があり、誘致を実現する会としても正式決定するまでは冷静に見極めていく構えのよう。
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「県庁が移転してくれば、広大跡地周辺は、経済的にもかなりの波及効果が期待できるでしょうね」 |
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