参考資料

人のクローンが可能になることで世の中の何が便利になるか


もしも、人間のクローニングができたら、どんなことが可能になるのでしょうか?

■亡くなった子どものかわりを

ドリーを誕生させたロスリン研究所には、「私たちの亡くなった子どものクローンをつくってください」という切実な手紙も寄せられたそうです。実際には現時点では、人間でなくても、死んだ細胞からのクローニングは不可能です。ですがが、近い将来には、可能になると思われます。特に、生まれて間もない新生児や乳児の場合、クローンの成功する可能性は高く、また、性格などの後天的な個性もないため、亡くなった子どもの複製に近い個体が誕生します。(遺伝的にはまったく同じ)。これに対してドリーを作ったロスリン研究所のウィルムット博士はこう言っています。「家族の誰かが失われるときはまず悲しんで欲しい。新しい子どもをつくることはそれからでも遅くはない」

■不妊症の夫婦の子ども

特に男性側に不妊の原因がある場合、体外受精などでも、子どものできる可能性はきわめて低い。そこで、知らない他人の精子を使って人工授精するよりも、夫婦のどちらかのクローンを子どもとして育てるほうが、いいという場合があります。

■結婚しなくても子どもの欲しい人に

最近では結婚はしたくないが、子どもが欲しいという人が増えています。そういう人は、人間のクローンが可能になれば、自分自身のクローンを子どもとして育てることを希望するかもしれません。人のクローンは、配偶者はなくても子どもが欲しいと言う人の希望を叶えることができます。

■臓器移植のドナーとしてのクローン

もっと切実な問題として、臓器移植がいろいろと取りざたされる現在、クローン人間ができれば、拒絶反応0の臓器ドナーをつくることができます。しかし、クローンといえども、生まれてしまえば普通の人間と変わりないわけだから、臓器を取り出すためだけに人間をつくるのはどうか、という問題もあります。もっとも、人間のクローン化技術には、細胞の全能化(どこの細胞からもすべての器官を作れる能力)を前提にしているので、肝臓なら肝臓だけクローンをつくる、といったことも可能になるわけです。つまり、人のクローン技術は、脳死問題などを論議せずに、移植臓器をまっている患者を救うことができます。

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