| 添付録 | 通信今昔物語 | 22 | 執筆者:うみちゃん |
友人と話をすることの苦労 (その1)
ハムになって初めて作るもの・・それはアンテナです。 電波の出入り口。 いかに弱い
電波をとらえるか、少ない電力を効率よく空中に放射するか、これで頭を悩ませます。
私が初めて作ったアンテナは受信用でした。 ハムを始める前、BCL(海外短波放送の
受信)をやっていましたが、南米の「アンデスの声」が聞きたくて屋上にバードケージと
いう形式のアンテナを作りました。 鳥かごという名前の通り、竹竿を組あわせてそれに
かごを編むように電線を通していくものですが、それを作ったのは中学生の時でした。
まぁ、不格好な上に巨大な構造物ですよ。 春に作ったのですが、もし電球をつけたらク
リスマスツリー。 ずっと後で聞いた話では「あの家の息子は頭が狂った」と噂されたと
か・・(^^ゞ バードケージはその構造上補強用の支線が張れないので、その秋来た台風
で倒れてしまいました。 ハムの免許を取ってからアンテナ作りにはより一層力を入れま
した。 私の学校は熊野町にあり、学校の仲間の多くは呉市の焼山に住んでいました。
出力10WのVHF電波を焼山まで届けるためにはアンテナ角度を調整して、江田島に電
波をぶつけ、その反射を今度は呉市の灰ヶ峰を利用して(高校物理の反射と回析ですね)
焼山に届けます。 電波は光と同じで直進性があります。 また、物体に当たるとかなり
の減衰があるものの反射もします。 しかし、反射や回析を利用するためには、丹念な回
線設計と鋭いビームのアンテナが必要になります。 国土地理院の地形図を買ってきてそ
れをもとに立体地図を作り、私の家と焼山の高度差などを測定して江田島の電波反射点を
設定します。 高度差があるため、仰角をつけて電波を発射することになります。
反射点では電波の迎角と斜面の角度から反射角が計算できますから、今度は灰ヶ峰のどこ
にぶつけるかが決定できます。 灰ヶ峰の南西斜面に電波が当たればVHFの電波は回析
を起こして焼山まで届くことになります。 理屈の上ではそうなんですが、やってみると
大変でした。 (つづく)
99/03/04
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