| 添付録 | 通信今昔物語 | 20 | 執筆者:うみちゃん |
ゲに恐ろしきは部品の爆発 その2
部品の爆発は滅多にありません。 たぶんほとんどの人は経験したことはないと思います。
それだけに体験したときのショックは大きいモノがありました。 電解コンデンサは電解
液をしみこませた紙を2枚の電極アルミ箔で挟み、それをくるくると巻いてアルミの缶に
納めています。 通常内圧が上昇すると缶の上部にある安全弁が破壊して減圧する仕組み
になっていますが、それが間に合わないほど急激に内圧が上昇すると爆発します。 私の
使っていたコンデンサは1個の容量が2200μF。 これを2個並列にしていましたか
ら合成容量は4400μF。 普通に使っていたら内圧が上昇する事はあり得ません。
それが起こったんだから困ったねぇ・・・
事故直後に一番心配したのは薬品汚染でした。 危険なものは使わなくなった時代でした
が、安売りされている一部の外国製品には危険な薬品が電解液として使用されていると、
まことしやかに噂されていました。 幸運なことに薬品による二次災害は免れましたが、
足にはかなりの傷とやけどの跡が残りました。
手当を受けて病院から帰り、改めて部屋を見てその惨憺たるありさまに呆然としてしまい
ました。 机の下にはコンデンサのアルミ缶がはね回った傷、アルミ箔と紙が一瞬にして
粉砕して部屋中に飛び散り、電源装置はヒューズが飛んでいました。 事故の原因を調べ
るため、電源装置のヒューズを取り替え、通電してびっくりしました。 30Vまで計れ
る電圧計が焼き切れているのです。 何らかの原因で12Vしか出ないはずの電源が暴走
して、30V以上の電圧を出力。 そのため、耐電圧が24Vのコンデンサに異常電圧が
かかって内圧が瞬時に上昇、爆発に至ったと推理されました。 事故がどのように発生し
たのかまではわかりませんでしたが、無線機が壊れていなかったため、電源装置の暴走は
瞬間的に発生したものと思われました。
この程度でよかった、笑い話ですみますが、電気というものは時として命を奪うものにも
なりかねない。 小さな事故ではありましたが、今でも思い出すとぞっとします。
99/02/15
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