| 添付録 | 通信今昔物語 | 16 | 執筆者:うみちゃん |
フォックスハンティング
家に閉じこもって無線機の前に座り込んでいるという暗いイメージがあるハムですが、実
は屋外競技があります。 フォックスハンティングです。 その名の通り狐狩り。 ただ、
追うのは狐ではなく、電波の発信源です。 山の中などに電波発信機を隠してその電波を
逆探知するというもの。 最近ではオリエンテーリングの要素も加え、公式ルールのある
フォックステーリングが主体になっています。 この競技、もともとは敵の電波を逆探知
することから始まった結構軍事色の強いもので、共○圏では小中学生の課外授業にも取り
入れられてもいます。 もっとも日本ではそんなことはなく、純粋なスポーツとして愛好
者が次第に増えています。 20代の頃は私もこれにはまり、あちこちの大会を荒らした
ものです。 山あり谷ありのフィールドを無線機と各自工夫を凝らしたアンテナを持って
走り回り、ここぞと思ったポイントで方向探知。 地図とコンパスで現在位置を確認して
電波の到来方向を記入していきます。 体力に加えて豊富な知識が必要になります。 な
ぜなら電波は山に当たると反射する性質があり、「こっちから来ている」と思ったら自分
の後ろが本当の発信点だったりするからです。 まわりの地形を読み、慎重に発信源の方
向を読みとらなければ余計に走ることになり勝てません。 ある大会で私は山を2つ越え
たことがあります。 それくらいフィールドが広く難しい競技なのです。
もーね、クイズじゃないけど「知力、体力、時の運」これがぴったり当てはまるんですよ。
主催者との知恵の比べっこ。 ある時は深いブッシュの中、またあるときは急な斜面の中
間、神社の裏、結界ぎりぎりの床下にあったこともあります。 フィールドに山がいくつ
かあると方向がわからなくなることもあります。 高いところ、見通しが良いところに隠
されると受信電波は非常に強くなり、すぐ近くにあるように錯覚するのです。 また、本
当に近いところにあるときも方向がわからなくなります。 これを知恵と技術でカバーす
るわけです。 いかに指向性の強いアンテナが作れるか? 高性能のアッテネーターを用
意することができるか? そして何より競技者の経験値がものを言います。(つづく)
99/02/07
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