添付録 通信今昔物語 5 執筆者:うみちゃん

初めての海外交信 その2

学校の帰り道、ポータブルトランシーバーに長さ1メートル弱のアンテナ。 明ら
かに不利ですが、相手の信号はメーターが振り切れるほど強力です。 怖いもの知らずと
いうか、向こう見ずというか、歩きながらですよ。 呼んでみたんです。 出力は1.5
W。 付属のアンテナは「付いているだけマシ」とあまり芳しい評判も聞かないものでし
た。 このときは完全におもしろ半分。 届くはずがないので適当に呼びかけました。
ところが・・"JAPAN RADIO 4 LONDON something?" 応答があったんです。 たぶん違う
と思いながらもう一度呼びかけると"JR4L△● You are59 QSL?"と言うではありませんか!
びっくりどころか、腰が抜けるかと思いました。 相手はグアムです。 まさか届くとは
思っていないのでこちらはなんの用意もしていません。 大急ぎでカバンから教科書を出
して表紙に交信データを書き殴り、とにかくこっちの状況を教えなくてはと、知っている
単語を並べて原稿を作りました。 相手は自分の名前や、使っている無線機の紹介、天気
などを話していましたからどうやら長めにお話ししても大丈夫のようです。 
"My transceiver is KENWOOD TR1300.  It's portable transceiver and I am walking
now"
確か、こう言ったと思います。 とにかく歩きながら無線をしていると言うことを伝えた
かったんです。 それから電波状況が悪くなるまで、30分くらい交信したでしょうか。
こっちはもうしどろもどろ。 汗は噴き出すわ、手も足もがたがた震えるわ、大変な状態
でした。 当たり前です。 私えーごしゃべれないんだもん。 
えーーと・・正直に言いますと、数学だけじゃなくて英語も苦手でした。 もうちょっと
白状すると英語も欠点常習者の「赤点君」だったんですね。 だからたぶんムチャクチャな
こと言っていたと思います。 でもちゃんと通じるんだよね(^^ゞ 文法じゃなくてハート
なんだなぁってそのとき思い、ますます英語の授業が嫌いになったのでございますよ。
受験も近い高校3年の初秋のお話でした。

99/01/23

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