| 添付録 | 生き物歳時記 | 2 | 執筆者:すや |
じょうびたき
こんにちは、今回のテーマは「じょうびたき」です。
この小鳥、冬のこの頃に良く見かけるようになります。
というのも、冬になると、遠くシベリアから日本に渡ってくるのです。
その姿は一目瞭然。バードウォッチングを始めて間も無い人でも
容易に判別することが出来ます。灰色の頭に、オレンジ色の胸、
黒い羽に、白い紋。じょうびたきのオスは結構派手で、そう見間違
えることはないでしょう。胸のオレンジ色が印象的ですが、それだ
けに注意を注いでいると、メスの判別ができなくなってしまいます。
そこで気をつけるのが、羽にある白い紋。これがじょうびたきの特徴
となっています。地方によっては、この鳥の事を、「紋付き」と呼んで
いるようですが、おれはまさに、羽の白い紋という特徴を指しての
呼び名なのです。
(オスのじょうびたき)
http://www.asahi-net.or.jp/~jv8t-sym/MVC-275F.jpg
この鳥、勿論その派手な色合いによって、わりと容易に見つけ出すこ
とが出来るのですが、それだけではなく、鳴き声によってもその存在
を察知することが出来ます。
「ヒイー、ヒイー。」という、か細い鳴き声が聞こえてきたら、どこか近く
に見晴らしのいい枝(鳥にとっての)などにとまって、周囲の様子を伺
っているはずです。
(見晴台にたって、周囲を覗うメスのじょうびたき)
http://www.asahi-net.or.jp/~jv8t-sym/MVC-010Fa.jpg
この鳥は一度見かけると、また近い内に近所で見ることが出来ます。
日本に渡ってきて住みやすそうな場所を見つけると、自分の縄張りを決
めてしまうのです。その縄張りの中で、何箇所かお気に入りの場所を
何回も巡回しているようです。ですから別の日の同じ時間に同じ場所で
待ち構えていると、再開できる確率がたかいのです。
渡ってきたじょうびたきの餌は、主に木の実です。それをせっせと食べ、
再び北へと帰るために体力をつけていきます。しまいには、少しダイエット
しなさいよ、と言いたくなるような個体にも出会いますが、そのくらいしっ
かり食べておかないと、生き残りはできないようです。
(でっぷりと太った、メス)
http://www.asahi-net.or.jp/~jv8t-sym/MVC-174F.jpg
もしこの鳥を見つけたら、素知らぬ素振りで近づいて見てください。うまく行
けば、数メートル位まで近づけるかもしれません。そうすることができたら、
オーケストラの指揮者がタクトを振るように見える、尾の羽の動きを良く観察
してみてください。
99/01/14
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