添付録 「彩り」について考える 3 執筆者:CIAO

温んだ水の色

たまじゃくしは カエルの子。なまずの子ではないわいな。≫



私の勤めている職場は 緑が豊かな広島市安佐南区沼田町である。先日、交通機
関(アストラムライン)を乗り過ごして一駅先に行ってしまた。 びっくりした。そ
こは、屋根より高い こいのぼり♪の 群生地?であった。
風薫る五月と言う奴が そこらへんに はためいている。眼下に広がる 田んぼと山
と青い空に、こいのぼりである。スポーツに疎い私でも おもわずカープの主題歌を
おもわずハミングしてしまう。

田んぼを眺めているうちに思い出したのだが、昨年の今ごろ同じく安佐南区の沼田に
住む友人の家の田んぼで 
へんな物を見た。大きさも形状も おたまじゃくしで小指の爪ほどの大きさの黒々と
していて おたまじゃくしのようなしっぽがある。しかし、丸い胴体部分には甲羅の
ような物があり まるで兜蟹のような足も何本かある。兜蟹に似ているが その生物
は、兜蟹の持つ あのごっつい風格はまるでないのである。両生類のようなのに甲殻
があるのだ。変な あいつは何物なのだろう。

そのことを思い出して 先日、知っていそうな友人にメールしてみた。すると 返事
が来た。以下は彼の文章である。
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う〜ん、とってもいい質問だね!
ゆきえちゃん(CIAOの事)が観たのは、田んぼの中だね。そう、よく気付いたね
!!それも春先じゃないかな?自然を愛するということは、まず気付くことから始ま
るんだよね!ところで、カブトガニに似ている・・・・・・と言ってるね。でも、カ
ブトガニは、海辺に生息するよね。そして、もっともっと大きいよね。そう、田んぼ
には居ないよね!!
それは、○○君(共通の友人の名)も呼んでいたけど、沼田では「ほうねんエビ」と
呼んでる様だぞ!

甲殻類で、エビに近い仲間だろうね・・・・・・。沼田では、「ほうねんエビ」と呼
ぶけれど、一般的には「カブトエビ」っていう和名があるんだ!検索をかけたらホー
ムページを発見できたぞ!
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Namiki/3271/index.html

さあ、観てみよう!
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ほうね。ほうねんえびって言うんじゃね。と うなづきながら アクセスして見る
と、奴らが、確かに 画面に出てきた。17才の二倍の お年頃になって始めて 私
は、彼に ほうねんえび君達を知った。海老と呼ぶには あまりに両生類のような彼
らには 一体どんな人生、もとい ほうねんえび生があるのだろうか?田んぼの持ち
主の友人の話だと、カエルのように変体もすると言う?????こちらからは いぶ
かしそうに彼らを観測したが、彼らは どんな気分で あの温んだ田んぼの水の中か
ら こちらを観ていたのだろう。そういえば あの昨年見た ほうねんえびのいた田
んぼのあたりも 「屋根より高いこいのぼり」がおもしろそう♪に泳いでいた。こい
のぼりを 本当の魚が空を飛んでいるとに思っていたりすると楽しいのだけれど
........。
 田んぼの ほうんえびは これからも、淡々といつまでも生命を繋ぎ続けてくれる
のだろうか?広島のこいのぼりは いつまでこうして、青空と濃い緑の山を背景に 
泳ぎ続けてくれるのだろうか?私は祈る。鯉城の土地よ、そして ほうねんえびよ。
永遠あれ!

 ちなみに 私がほうねんえびを見た田んぼの持ち主は 農業を営んでいない。旦那
様は会社員だ。近所の義理のお父さん達がその田んぼの世話をしているだけなのでい
づれ離農することになると言っていた。私のその友人は農業に価値を見出せるタイプ
の女性ではないと自分の事を言う。私から見れば、ほうねんえびと伴に暮らす人生
も悪くないと思うのだが、色々な思いがあるようだ。あぁ だけど、彼女の笑顔は自
然が自分の周辺にたっぷりある豊かなその暮らしによって培われた物のように思えて
ならない。私にない魅力が、彼女にはある。羨ましくてならない。

99/04/23

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