添付録 大ちゃん日記 65 執筆者:大ちゃん

価値観 1

人には、価値観の違いというのがある。
これの通し方には、生き方の根元に関わる問題であるから、決して譲れないと頑張らなければならないところと、社会の中で和を守るために妥協し折れなければならないと言われる所の、相反する二面があると言える。
個人差もあるのだろうが、極端から極端まで、千差万別の対応の仕方があると思う。
しかし、ここで言う妥協が、組織の何処のために行われなければならないかという話になったとき、出来る妥協と出来ない妥協が出てくる。
妥協というのは一度してしまうと、人生の中では歯止めが利かない。
一度した妥協を次に出来ない理由は何処にもない。
しかも妥協を是とする生活態度というのは、決して改まることはない。
是が増えることはあっても、減ることはない。
それに伴って非の部分は、かき消えるように減っていく。
妥協と言う、人生を安易に送る態度の門を一度くぐることで、価値観の喪失は急速に進行してしまう。
妥協を許さない人生が、今の日本の社会で受け入れられないのは、仕方のないことだとは思うが、一度緩めたたがが何処までもゆるみ続ける節操の無さを、気にもしない頭の良い人たち。
節操の無さが、価値観の一つだとは思いたくもないが、頭が良いと言われる人たちの中には、何故か妥協を是とすることに対し制御装置を持たない人たちが多いのではないか。
民間人であれ、公僕であれ、自分の組織を守るための露骨な妥協が多すぎるのではないだろうか。
自分自身の人生に対する自信と誇りは彼らにあるのだろうかと思われるほどに、金と組織防衛には力が入っている。
しかも、その組織たるや国や、業界全体を考えたと言うより単一の部や、課、係というどちらかというと情けない単位でのことである。


99/02/06

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