添付録 なんでもあり記 1 執筆者:ふかだ

英語が苦手

 実は私,英語がすごく苦手,というか恐ろしかったんです。特に話すのが。外国の人の前に出るのもいやで,どうしても会わなきゃならないときには,他の人の半歩後ろについて,半身が隠れるようにしていました。いいな,英語の話せる人は。こんなにおどおどしなくてもすむから。半歩前で堂々と渡り合っている同僚が輝いて見えました。
 しかしこんな私が,こともあろうに外国の大学との共同研究のお世話をする一員になってしまいました。半歩後にさがることの許されない立場に置かれてしまったというわけです。以来4年。最初は,すごく簡単な単語が思い出せなくて,思いだそうとするとぴたっと話せなくなったり,相手の言ってることが分からなくて3度も4度も聞き返しても,まだ分からなかったりと,もどかしい思いもしました。最近は多少ましになったものの,まだ外国の人と話すときにはちょっぴり緊張しますし,文法もめちゃめちゃなままです。テレビの初級英会話もついていくのがやっと。でも,面と向かえば,なんとか話しをすることができるようになりました。
 英語が話せないときには思っていたんです。世の中には英語が話せる人と話せない人がいて,私は話せない方の人だって。でもこれは間違いだったんですね。中学校以来習ってきた英語も結構役に立つもので,少し単語を仕入れれば結構通じるんです。でも外国人っぽい発音で,ゴチョゴチョゴチョっと早口で言おうとすると分かってもらえません。ちと発音まずいかなと思っても,ゆっくり聞き取れるように言った方が,相手が推測してくれる余裕ができるらしいんです。そりゃそうですね,変な発音の日本語でも推測すれば分かるけど,それが早口ならお手上げですもの。下手は下手なりに覚悟をきめて,「話せるふり」をしないこと,なんですね。

1998/10/23

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