| 添付録 | <広島市西区発>あいたくて | 7 | 執筆者:おっちー |
大学の推薦試験について
まもなく高校3年生にとっては、推薦入試たけなわの時期を迎えます。私が高校生
だった20年ほど前には推薦入試制度はほとんどありませんでした。今回は現在の行
われている推薦入試について感じていることを記します(ちなみに私は現在高1の担
任です)。
私が担当している分野は理科の化学・物理なのですが、私立大学の薬学科の推薦入
試では化学が必須になっているところがほとんどです。現在の高校化学のカリキュラ
ムは、一般教養的な知識を養うための化学TA(年間週2時間の授業でこなす内
容)、専門知識を修得するための基礎となる化学TB(年間週4時間の授業でこなす
内容)、そして化学反応の詳細を探求していく化学U(年間週2時間の授業でこなす
内容)の三本立てとなっています。私立大学の薬科の試験では、まず間違いなく化学
TBと化学Uから出題されることになっています。
薬科の推薦試験といっても、英語・数学・化学の基礎知識の有無はテストで判断す
るわけで、さらに面接・小論文を課すところもあります。
高等学校の学校現場に入ってすぐは、推薦入試によって受験機会が増えて、生徒に
とって良いことだと思っていたのですが、現状を見ると生徒は推薦入試対策プラス推
薦に不合格だった時の一般入試対策もする訳で、実質的には負担は軽くなってはいな
いと今は思っています。さらには、クラスの過半数が推薦試験で卒業前に早々と進学
先を決定してしまうという事態は一般試験を受験しようとする生徒にとっては学習へ
の集中を妨げかねない要因にもなります。
大学側も国家試験に合格して活躍する学生を少しでも多く確保したいという思惑が
あるはずで、志願者が多い時代には、とにかく受験生のもつ問題解決能力の高さを記
憶の量と計算力に見立てて、選抜試験をしてきたように思います。
さて、これからは生徒の数が減っていく時代です。これから益々世界的な競争が進
行することが予想される訳で、問題解決能力そのものの必要性は今後ますます問われ
てくるように思います。そのような時代の問題解決能力とは、独創性と言っても過言
ではないのかも知れません。大学入試と高校の教育現場が今後ますます生徒の独創性
を高めるような働きをしていかなければいけないのではないか、と感じています。
(Oct. 27 PM 9:15)
1998/10/27
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