| 添付録 | うみちゃんの嫁探し奮戦記 | 2 | 執筆者:うみちゃん |
バラと指輪
私のデスクの引き出しに一つ指輪があります。 給料3ヶ月分というあれですね。
もう10年以上しまってある「門外不出」の指輪です。 ネームが刻んであるので売り飛ばすこともできず、そのまま私の手元にあります。
昭和何年だったかも忘れてしまいましたが、ある年のクリスマスイブの晩、バラの花束と指輪を持って私は広島駅のみどりの窓口の前にいました。 1年近くつきあっていた人にプロポーズするつもりでした。 それまで1,2回デートしたら、はいさよならだったので、1年も続いたのは私にとっても奇跡だったのですが、話も趣味も合い、初めて結婚という言葉を意識していました。 まぁ、20代前半だったし、若気の至りって言うんでしょうかねぇ、自分ではそう思っていたわけですよ。
で、「大事な話がある」と言ってその日呼び出したのですが、彼女、いつまで待っても来ないのです。 学校の先生でしたから冬休みに入った直後だし忙しいのかとも思ったのですが、結局終電まで彼女は現れませんでした。 次の日電話しても出ない。 次の日もまた次の日も・・・アパートに行ってもいない。 ことの真相がわかったのは翌年元日の年賀状でした。 「お嫁に行きます」と端っこに小さく書いてありました。 自分に欠点があったんだろうと今頃思うわけですが、それ以来10何年女性不信が続きました。 見合いの話があってもいまいち乗れない、話に乗っても紙が往復して個人データが流出するだけでそこから進まない、不信感もピークになり釣書が来たら破って捨ててました。 でも、父がガンにかかり、術中死亡率30%と言う難しい手術の前に「早う嫁をもらえよ」と言ったのがききました。 それからでも5年です。 考えを改めたもののいまだにパートナーがみつからない自分って一体何なんだろうと思い悩む今日この頃でございますよ。
1998/10/10
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