添付録 パートに出たい!・・ある主婦の決心 8 執筆者:しゃんしゃん

私の弱点・・ (後編)

おばさんは、最後の詰めに入った。

「今はまだ若いから少々のことは大丈夫だけどねぇ、だからとい
って放っておいたら、気がついたら後の祭りなのよね。 私ぐらい
の年になっちゃったらねぇ、後悔するのよぉ。 今のうちにねぇ、
ちゃんとしとかなくっちゃ。 ね、一緒に頑張りましょうよ!」

延々と、おばさんの話は続く。 甲高い声で、早口でしゃべる。
ひたすら、しゃべる。 とどまることを知らない・・・・・・・・・・・・・・・・
ぶっちーん! 私はついに切れた。 口が勝手に言っていた。

「じゃあ、1セットお願いします。」

だって、こうでも言わなきゃ、おばさん帰りそうにないんだもの。
それに・・・ 腕の中には、我が娘。 いつのまにか気持ちよさそうに
寝てる。

勝ち誇ったような最高の笑顔。 洗い替えも含めて6点セット。
金額は・・・ 驚くなかれ・・ 36万円!!
しかーし、私は心の中で「よぉーし、勝った!!」と思ったね。 実は、
私、法律事務所に勤めてた。 消費者問題対策委員会に弁護士が
属してたから、こういう商法にはけっこう詳しかったりする。
クレジット申し込み用紙に記入しながらも、「クーリング・オフしてやる
んだぁーーー!!」と心の中で叫んでいた。

おばさんがご機嫌で帰っていった後、すぐに私は解約する旨、葉書
に書いて配達証明付きで送ってやったのだった!!
それにしても、とっても疲れた一日だった。 そして、そのころから
すでにダンナに秘密の多い妻だった・・・。

1998/11/15

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